穴掘り再開。(9/21)

Javaプログラマは、ガーベジコレクタによって、
悪夢のメモリ開放コードを書かなくても良くなった。
これは、無軌道に作られたプログラムが潜在的に抱える、
メモリリークや、バッファオーバーフローといった対処困難なバグとは無縁の世界である。


そして、時が経ち、Javaプログラマは、更にメモリ確保コードを書かなくても良くなるかもしれない。
DIコンテナは、特定の処理内だけでは、メモリライフサイクルを管理しきれないオブジェクトの
メモリを管理してくれるからだ。


つまり、今、恵まれた環境にいるJavaプログラマは、
非常に限定されたスコープ。つまり、ローカル変数程度のメモリスコープだけを
念頭においてコードを実装すれば良い。


これは、Javaプログラマが、より抽象的もしくは、状況限定的コードだけを書く事によって、
高い生産性と品質を確保する事が出来る可能性を示唆している。
一方で、記述するコードが余りに単純化され過ぎる為に、
単純なコードしか書く事が出来ない堕落したプログラマを作り出してしまう事もある。
高度なエンジニアリング能力を持つものと、そうでないものの差は広がる一方だが、
これは、予定調和なのかもしれない。